ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月

5/28 (土) 再々放送決定! -NHK教育午後3時から

ネットでも見られます。削除されても、すぐにアップロードされるでしょう。

私はOAで見ました。日本の現実は、この番組の何歩も先、実際に数多くの人の健康被害を引き起こす領域に入ってしまっていることが確定したように感じます。できれば私の気のせいであって欲しいのですが、残念なことに、広島・長崎を初め、数多くの低線量放射線汚染地域の歴史が証明しているからです。

今こそ放射線被害の警鐘を鳴らす時なので、個人的には、番組のどこかでそういった点に突っ込んで触れることを望み、ゆえにこのブログでは取り上げませんでした。

しかし、世間のインパクトを見るとNHKは間違っていない。やはり見るべき番組です(※註1)。
恐らく、NHKでも放映できるギリギリのラインだったでしょう。

後半、20mSv/y問題もじっくり取り上げられています。


ネットワ―クで作る放射能汚染地図
01 http://www.youtube.com/watch?v=BUltgqsTTGg
02 http://www.youtube.com/watch?v=J7dfoqCj5BA
03 http://www.youtube.com/watch?v=6H30i_jI_Ys
04 http://www.youtube.com/watch?v=bUA6BueVBR8
05 http://www.youtube.com/watch?v=lX-in2-KisA
06 http://www.youtube.com/watch?v=XPXprWgh5Wk
07 http://www.youtube.com/watch?v=stDYKdPUqtY

↓これは良くやった!
放送された汚染地図に、2ちゃんねる有志が地名を入れたもの
http://long.2chan.tv/jlab-long/s/long1305648018755.jpg


この番組を見て、東京・神奈川・埼玉などで子供を育てることの危険を察知し引っ越した親は明晰です。放射線による健康被害は、多く晩発性が特徴です。目の前で悲劇が起こる前に逃げないと、本来の意味では間に合いません。避難可能な人は一握りだと思います。しかし、もしそれが可能で、迷っているならともかくいったん、逃げて下さい。もしいま子供が病気にかかったら治療費は捻出できるはずです。でも予見に関してだとそこまでのお金や時間を人は使えない。

ですが、良く考えて下さい。放射能汚染は現在進行形で拡がっていますし、人類のこれまでの経験から(※註2)、今年の秋〜来年の初めくらいに徐々に東北や関東圏で、(放射線に対して敏感な)赤ちゃんや老人といった、最初の被害者が明らかに判る形で出始めることが予想されます(別の病名にされたり、ストレスが原因と報じられたりなど、不正確な報道は続くと思われますが、きちんと勉強すれば、放射能による健康被害だと見極められます)。

10年後には大きなピークが来るでしょう。それを今年の年末から年始くらいの最初の小さいピークにじっくりと見極めて下さい。

私には訴えたいことが山ほどあります。まだまだ書き足りていませんが、下記も併せてお読みいただければ幸いです。

放射能=「どうせガンで死ぬだけじゃん」の誤り
http://d.hatena.ne.jp/genpatsu_mov/20110514

放射線による被害は晩発性、ということは、今回の事故の被害は、60年、80年に及ぶということです。「日本は長い長い時代に入りました(@高橋健太郎)」。


※註1・
だいたい、私がテレビをほぼ全く見なくなってしまったので、この番組の価値に気付いていませんでした。これを取材して番組を作ったスタッフ、プロデューサーの気概は、震災前と同じような状態になってしまっているテレビ番組を点けてみて、ようやく気づきました。

※註2・
例えば、ですが、いま、ソースが見つかりませんが、チェルノブイリ事故の年、遠く離れたアメリカで乳幼児、免疫力の落ちた老人、エイズ患者のピークがあります。
また、チェルノブイリ事故の10年後に、日本で東北を中心に全国レベルでの乳ガン死亡のピークがあります。内部被曝とはを参照 http://d.hatena.ne.jp/genpatsu_mov/22001229
遠く離れた日本やアメリカではチェルノブイリ事故の影響は、極く極く微量の被曝に過ぎません。それなのにはっきり統計に動かしがたい数字として死亡が確認できるのです。
放射線健康被害は死亡に至らない、苦しい生涯が続くようなケースも多数実例があります。どうかそうした情報を良く見て、子供の親は子供の将来を真剣に検討して下さい。

松沢呉一の黒子の部屋
http://www.pot.co.jp/matsukuro/20110518_211804493923933.html
私と同様の視点を持ちながら、ドキュメンタリー番組として高く高く評価されています。チェルノブイリの悲劇から想像できることが起こっていますが、やはり現在進行形の日本で起こるインパクトは強いですね。