矢ヶ崎克馬さん

低線量放射線による内部被曝の脅威は、矢ヶ崎克馬先生が詳しい。
動画もみるべきものがありますが、資料をぜひ読んで下さい。

(トークでは人柄に好感を持たれると思いますが、資料はトークでは伝え切れない詳細が要約されています)

現在、警鐘を鳴らす人の中でも、被曝医師の立場から肥田舜太郎さんが、低線量放射線に関して、影響を深刻に捉えています。何千人に及ぶ診療の経験から来る実感でもあり、ペトカウ作用を支持するスターングラス氏との交流・翻訳経験などから述べていることです。

しかし、矢ヶ崎克馬氏は、それ以上に深刻に捉えているようです。

ペトカウ作用は、フリーラジカルにより、細胞と共にあるH2Oが活性酸素になり、細胞膜やDNAを破壊するという、「放射線がDNAを壊す直接の経路」以外に別ルートでDNAを壊すことを1972年に発見した証明済みの理論です。線量が高くなると、活性酸素が互いを打ち消し合うため、特に低線量での影響が大きい。

矢ヶ崎克馬氏の場合は、もっと多くの経路、放射線の悪影響の経路を研究しているようです。

私の知りうる限り、内部被曝に関して最も影響を重く見ている研究者です。


琉球大学 矢ヶ崎克馬氏の論文
http://www.cadu-jp.org/data/yagasaki-file01.pdf

多くの学者が計算している数値は、「外部被曝」を元にしているが、「内部被曝」は、事情が全く異なり、内部被曝で、細胞がどのような状態になるかを考察し、その考察を元に、子供の歯の中から検出されるストロンチウム90と小児ガンの関係をデータから証明しています。

現在の政府の計算値は、ほぼ外部被曝に対する安全基準であり、カラダに取り込む場合は、10億倍、リスクが異なるとのことです。

良く書けていますが、1つの説にすぎないことも考慮してください。
それでも、判る部分だけでも必読の論文と感じました。

同先生の「開き直って生活全部を楽しんで前向きに生きるけど、
防御もできるだけしよう」の文章。
http://skazuyoshi.exblog.jp/14523426/



4/2 福島原発事故でいま何が―矢ヶ崎克馬先生が現地からの報告 前半

4/2 福島原発事故でいま何が―矢ヶ崎克馬先生が現地からの報告 後半