小学生が県議会に請願書&署名を提出

鷲野天音くんは、小学五年生の時に愛媛県伊方原発プルサーマルが行われるのを知り、調べていくうちに疑問を持ち、「やれることをやろう」と、友達の署名を集め、「ぼくら子どもや生物が安心して暮らせるような未来を考えてください」という請願を県議会に出しました。請願は否決されましたが、子どもたちの行動に動かされて、県民の健康を預かる医師たちも請願を提出しました。

最初は、反原発の親に言われたのかな……と思いましたが、逆のようです。自分で調べて、何も興味がなかった親を説得し、脱原発の仲間に入れてしまったみたいです。原発が問題だらけというのは、すごく単純で当たり前のことなんですよね。

下は、鷲野天音くんが書いた文章です。



大人に伝えたい事・・・・鷲野天音 (小学6年生)
僕が住んでいる愛媛県には原子力発電所があります。
去年、僕が5年生のとき、その原子力発電所に、フランスからMOX燃料が着ました。プルサーマルはつでんのためです。

プルサーマル発電と言うのは、広島の原爆ウラン(一般原子力発電所の燃料)と長崎の原爆プルトニウム高速増殖炉の燃料)を一緒に分裂させて、タービンをまわす発電です。プルトニウムもウランも危険な放射線を持っています。放射線と言うものは、細胞の中の遺伝子をバラバラにしてしまうもので、ガンや白血病の原因になります。広島や長崎には、まだ今も後遺症で苦しんでいる人がいます。それなのに、日本は世界で第三位の原子力発電の国です。しかも、第三位の火山国です。火山国だということは、地殻変動もよく起こります。もし、地震が起きたらどうなるのでしょう。日本に原子力発電所は望ましいのでしょうか。もし、なにも起こらなかったとしても、未来に核のゴミとして残ってしまいます。

CO2を出さないと言う理由で、原子力発電所がさらに新しく立とうとしています。新しく作ると綺麗な海を埋め立てて沢山の命を奪い、住むところをなくします。それに原子炉を冷やすために、一秒で70tの海水を7度上げて海に戻す事になります。もう、これ以上僕達の環境をこわすのは、やめてください。僕達子供も、あと何年かすれば、大人になります。僕達の未来に汚れた海や山、空気や水、核のゴミを残さないで下さい。

僕達の未来に残してほしいのは、生き物の暮らせる森、川、命、希望、そして、大きくなったら、こんな事をしたいという夢が叶えられる社会です。

地球の体積の99%は1000度以上あります。発電で言えば、この地球の中の熱を使う、地熱発電がいいと僕は思っています。ぼくも一緒にやるので、大人の人も勉強してほしいです。

『大人の人にやってほしい事』
●やりはじめたことの責任をとること。
●前に人のやった無責任を。解決するようにがんばること。
●こわれてしまった自然を元に戻す努力をすること。
●それから、これ以上自然を壊さないこと、です。

未来に続く命のために美しい地球をつくりましょう。
よろしくお願いします。



鷲野天音@アースディ瀬戸内2010

鷲野天音くんの動画です。司会の人、分かってる人なんでしょうけれど、鷲野くんを子供扱いしすぎかも。