原発労働者・被曝労働者

被曝労働者という言葉を訊いたことはありますか?
見てきたようなことは書けませんので、リンクを張っておきます。

被曝する労働者達:下請け・日雇いが支える原発の実態

2011/5/27 写真家・樋口健二
「このおじいさんの一言が、私を動かしたんです。佐藤茂さん。
東電福島第一原発で働いてボロボロになって
がんで死んでいったおじいさんですけどね。
毎日宇宙人のような格好して、防毒面をつけたけど
暑くて苦しくていつも外して働いたと。
何十分かでアラームメーターが鳴る。
うるさいから叩きつけて『仕事ができないから』と。
こりゃ原発ってどんなところだ?という思いが募ってきてね」


動画 隠された被曝労働〜日本の原発労働者 1〜3
http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus
http://www.youtube.com/watch?v=pJeiwVtRaQ8
http://www.youtube.com/watch?v=mgLUTKxItt4
樋口健二 1995年 イギリス チャンネル4

『野宿労働者の原発被曝労働の実態』をテキスト化
http://san-ya.at.webry.info/201103/article_11.html

原子力発電所と被曝労働者について考える
http://blog.goo.ne.jp/kyotoposse/e/e46d96bb5e32b8fc9cb2253f67f0d7a2

「私も、被ばくした」――蓮池透が語る、原発労働の実態
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1106/07/news010.html
「私が入社したころはトラブルがあって、原発はほとんど動いていなかった。原子炉に直結している配管にヒビが入っていて、その配管を交換しなければいけなかったのだ。その作業を誰かがしなければいけないのだが、そのとき米国のGEは、たくさんの黒人を連れてきた。当時、黒人には放射線量をどのくらいまであびることができるのかといった制限がなかったので、彼らを連れて来たのだろう。」

菊地洋一
アメリカから日本に連れて来られた労働者は、一定の被曝をしたら
ただちに成田へ直行で、買い物すらできずに帰国させられました。宿舎と
現場の往復だけで、原発のある町にすら外出は禁止されていました。
報道関係者に外国人被曝労働者の存在を識られたくないためと、夜間の
外出中に、恐怖心から酒を飲みすぎて暴れたりされたら、大ごとになって
しまうと考えられたためです。(……)原発は、被曝労働者があってはじめて
存在できるのです。」
原発について考えるためのリアルなヒント集 vol.2

藤田祐幸
「原子炉のメンテナンス、掃除はどうやるか知ってますか? 発電所
原子炉は1年に1回程度、運転を停止して定期点検や補修をします。
停止直後の炉内は、放射能汚染がすごいから、重装備でも
被曝する。だから、電力会社や発電機メーカーの人間が最初に入る
んじゃなくて、日雇いのようなシステムで肉体労働者が中に入って
雑巾で放射能を拭き取ることから始まるんです。労働者のノルマは
被曝量、つまり、被曝量が一定レベルになると解雇される。原発
問題は、安全や電力需要という以前に、人間の尊厳に関わる問題
なんですよ」
原発について考えるためのリアルなヒント集 vol.2



原発の労働は、定期メンテナンスの際に、被曝しながらの過酷な種類の労働があるようです。そうした被曝労働は、釜ヶ崎をはじめとする、いわゆるドヤ街で暮らす人たちの層が支えていると良く言われています。ドヤ街でドキュメンタリーを撮っていた集団が2011年4月10日に逮捕されたそうです。

福島原発事故と直接、関連があるのかは不明ですが、時期としては勘繰りたくもなります。以下をコピーしておきます。

【以下、転送・転載歓迎】

4・5釜ヶ崎大弾圧を許さない!
レオを返せ!!釜ヶ崎の仲間たちを返せ!!

2011年4月10日(日)19時、大阪市西成区の選挙会場・萩之茶屋小学校投票所で、ドキュメン
タリー作家である佐藤零郎 (以下レオ)が不当逮捕されました。
事態は以下のようになります。

10日の18時ごろからレオは仲間たち数十人と一緒に西成区釜ヶ崎を歩きながら、
住民票を削除された人たちにたいして、投票に行くことを呼びかけていました。
その後、萩之茶屋小学校内に入り、自分自身の投票を済ませた後、突然6、7人の警
察官につかみかかられ逮捕されました。

2007年、大阪市釜ヶ崎解放会館、ふるさとの家、NPO釜ヶ崎に置かれていた2088人
分の住民票を
本来の住所と違うという見解によりいっせいに削除しました。
住民票の削除は、運転免許証や各種資格をとることもできなくなり、生活全般に支障
がきたされます。
さらに選挙権も奪われてしまう状況に置かれてしまいます。
よって、住民票の奪還のために、2007年以来、選挙があるたびに釜ヶ崎の労働者と一
緒に選挙会場へ出向き、
投票所での選挙権の復活を応援するという運動が取り組まれてきましたが、
レオもこの運動にかかわると同時にカメラを回し、運動の記録を続けてきました。
しかし、レオの逮捕に先立ち、4月5日(火) にこの運動に関わっていた5名が家宅捜査
と同時に一斉逮捕され、6日(水)にもう1名逮捕されました。
レオが運動に寄り添いながら撮りためてきたDVテープは250数本になりますが、
5日に家宅捜査を受けたとき(たまたまレオは不在でした)、すべて押収されてしま
いました。

明らかに、この一斉逮捕すなわち4・5釜ヶ崎大弾圧は住民票の奪還を目指してきた
人たちに対する弾圧であり、言論抑圧であることは間違いありません。

わたしたちは7人にたいする不当逮捕にたいして強く抗議すると同時に、表現の自由
にたいする抑圧にたいしても抗議を表明します。
何よりレオは西成区の住民なので投票会場に入るのは違法行為でも 何でもありませ
ん。また、街の人たちに投票を呼びかけることの何が悪いのでしょうか?
選挙期間の間、市の職員も選挙カーやら街の ポスターやらで毎日毎日うるさいほど
選挙に行こうと謳っているというのに!!
人間の生きる権利を求めてきた釜の仲間7人を逮捕した権力を私たちは決して許しま
せん。7人全員を取り戻すまでたたかい続けます。
そして7人全員が帰ってきた後もこの弾圧やこれまで市・警察がしてきたことは絶対
忘れないし、声をあげ続けます。

仲間たちを返せ!
釜の住民票を返せ!!

わたしたちは7人の即時釈放を求めます。
さらに、今すぐ押収されたDVテープを返還することを求めます。

みなさまへ幅広い注目と連帯を呼びかけます!
また、7人への連帯のメッセージと救援カンパをお願いします。

2011年4月12日 4・5釜ヶ崎大弾圧に怒る仲間の会

【連絡先】
メール:tohyo-go410★hotmail.co.jp(★を@に 置き換えてください)
ブログ:http://d.hatena.ne.jp/FreeK/ (これから更新予定)