■被爆医師・肥田舜太郎さん

被爆医師・肥田舜太郎さんという方がいます。

この方のまとめは、こちらのブログで行います。
http://d.hatena.ne.jp/naibuhibaku/

原発関連として重要な点として以下の2点を問題提起しておきます。

・低線量放射線、特に内部被曝による健康被害としては、ガンや白血病、遺伝の問題以外にも、様々な奇病が見られます。その代表例が「ぶらぶら病」です。

・肥田先生はペトカウ作用を提唱しています。ペトカウ作用とはなんでしょうか? ザッと書くと、高線量の放射線をどんどん減らしていくと、影響を受ける細胞の破壊も減少していきます。ところが、1972年に、ペトカウが、液体中の細胞に低線量の放射線を誤って与えたところ、液体外にある細胞に較べ、著しく破壊が進むことを発見しました。また、この作用は、ゼロから段々に放射線量を増大させた時に、影響のカーブは急角度の右肩あがりとなり、ある線量を越えると増大の仕方のカーブがむしろなだらかになることを突き止めました。これは、フリーラジカル・遊離基と言って、放射線が水分子に働きかけて活性酸素を創り出し、この活性酸素が細胞膜を壊し、DNAの崩壊へと至るということのようです。ある線量を越えると、活性酸素が互いに打ち消し合うからということのようです。
つまり、放射線が直接、細胞に影響を与える割合は、正比例というのがほぼ定説となりましたが、ある一定以下の低線量に関しては、正比例というより、凸型の急激な細胞破壊が進むようです。

このあたりの事情を図表を交えて、上記肥田舜太郎さんのブログと動画で紹介する予定です。

肥田舜太郎】低線量被曝とぶらぶら病4【1ミリシーベルトでも危険】

〜Vol.4 作品より〜
ぶらぶら病という病気なんだ。これは、医者がつけた名前じゃなしに、患者の家族がつけた。見たところなんでもない。「父ちゃん、畑行って働いてよ」。「じゃあ子供連れて畑­行くか」って行って、これ(鍬で耕す)やったらね、30分と持たないのね。「俺ぁもうとってもかったるくて起きてられない。先に帰るからな」って言って、ウチに帰っちゃう­。で、帰ると、座敷でゴロッて横になって寢ちゃってるんだね。毎日、そういうことが続くから、家族や、田舎の本家の旦那とかが、「あいつは広島に行って怠け者になって帰っ­たんだ」と。医者に見せろって、医者に見せても、検査なんぼやっても、病気らしい兆候がなんもないだね。本人がかったるくて動けないっていうだけなんだ。だから、いつの間­にかナマケ病=ぶらぶら病で。ナマケ病っていうと具合が悪いからぶらぶらしてるからぶらぶら病。これは、広島・長崎を中心にたちまち広がって。ぼくのところにも聴こえて来­るんですね。患者が来ると、やっぱりそうなんだ。

ぼくなんか、一番ビックリしたのは、ダルいっていうのは、自分も経験があるから、その程度のダルさっていうのは分かるよね。ところが、初めて来た患者が、受付では、被爆者­って言わないんだ。被爆者、差別されてますから、黙ってて、ぼくの前に来るとだね、私に、「広島から来た肥田先生ですか?」って訊くんですね。「そうだ」って、言うと、安­心してね。「私も広島から来た被爆者です」って、初めて言うんですよ。「どうして来たの?」っていうと、「かったるくて動けないんです」って。で、まあ、どんな風に被爆し­たとか、どこで被爆したとか話しを訊いてるうちに、この男がね、「先生ごめんなさい」って言って、向こう側で、私の机の上でこういう格好(肘をつく)するんです。失礼です­よね、普通は。「えー?」と思ってたら、そのうち、床へね、椅子から降りて、あぐらかくんだ、下へ。「先生ごめんなさい。椅子に座ってられません」。そのうちね、床へね、­横になってこうなっちゃう(肘をついて)。「こういう形でしか、私は起きてられないんです」。「そんなにダルいの?」と。「そうなんです」。それで初めてぼくはね、ぶらぶ­ら病の患者のダルさのね程度っていうのが分かったわけ。初めてこれはただごとじゃないって、思いました。

肥田舜太郎さんと共著のある鎌仲ひとみ監督が「東京も汚染地域」
http://www.cinematoday.jp/page/N0031748
微量放射能による被害は10年後にやってくる

アメリカでもぶらぶら病!?
http://d.hatena.ne.jp/genpatsu_mov/20110429